「犯罪なのか?社会奉仕なのか?」
年始に観てたけど、時間がたってしまったよーん。
毎度お馴染みさゆりの映画&ドラマレビューです😎
今回は映画【茶飲友達】(ティーフレンド)
アマプラで見れます!
最近のアマプラなかなか良いね。
このポスター見て「え?お年寄りがえっちなことしてる映画?」
と戸惑う方もいるかもしれません。
そう、これは高齢者売春がテーマの映画なんです。
そしてこれなんと実話を映画化したものなんです!
2013年に摘発されちゃった売春グループの話なんですのよ!そんなのあったんだね、知らなかった。
ざっくりあらすじ。
元風俗嬢だった佐々木マナは、若い仲間を集めて茶飲み友達を紹介する会社「茶飲友達」(ティーフレンド).を起業する。
建前上は高齢者男性にお茶仲間を紹介する会社だが、「玉露コース」の高級茶葉と称して、高齢者女性の売春を斡旋していたのだった。
お年寄りが見る新聞の三行広告に「茶飲友達募集」として、寂しい高齢の男性と、所属している60代〜からの女性を引き合わせ、商談成立したらホテルや自宅へ送迎する。
ある日万引きしようとした老女、松子をティーガール(所属の高齢女性)にスカウトし、親睦を深めるマナ。
マナは母親との関係が上手くいかず、松子にどこか母親の面影を重ねていたのかもしれない。また、ほかの運営スタッフたちもそれぞれの事情を抱えていた。
茶飲友達の運営に関わることで、それぞれが家族やパートナーとの関わり、悩みを自分たちなりに解決していこうとする。
なんなら、売春に関わる高齢者たちよりも運営の若者の方が苦悩が多い。
そんな中、高齢者施設から訪問売春の依頼があり、これはビッグビジネスになるともりあがるのだが……
て感じ。
売春は法律的にはアウトだし、善悪で言うと「悪」と認識する人も多いだろう。
しかしこの映画を見てると、え?おじいちゃんも売る方のおばあちゃんも、お互いハッピーで最高じゃね?
と言う気分になってくる。
しかも茶飲友達の運営スタッフはみんな若く、事務所はまるで地域創生にきた若者とお年寄りが笑いあい楽しく過ごしてるコミュニティのようだった。
代表のマナも「私たちはファミリーだよ」とみんなに優しい笑顔を向ける。
それくらい、みんなルンルンでセックスしているし、高額のお給料にティーガールもニコニコだ。
時には「こいつ本気で恋しちまってるな」と思うおじいちゃんたちもいて、みな生きがいを見出し、幸せそうなのだ。
オフィスでティーガールとスタッフのワイキャイ和やかな絡みを見ていたら
「ええやん、この仕事!社会奉仕やん!」とすら思えてくる。
ちなみにジワるポイントあり。ティーガールが話しながら備品の電マを肩に当ててる場面は吹き出してしまったw
しかしよく考えたらそれが本来の使い方だ!🤣
しかしそんな和やかなムードも最後までは続かない。
マナがスカウトした松子がきっかけで摘発されてしまう。
この松子役の女優さんがかなり良かった。
登場した時は髪もボサボサでシミ丸出しスッピンの完全な老女なのだが、ティーガールで売れていくと、どんどん綺麗になっていく。
推定70歳くらいのはずだが、10歳は若返って見える!
演出とは言え、セックスがもたらす若返り効果をモロに出してるの良かった。
映画の中でも「70以上の男性のほとんどが性的欲求を持ったままなのだ」という話が出るが、女性側も同じなのかもしれない。
そしてそれがお金での関係でも、確実にティーガールたちはキラキラと輝いて明るく美しくなっていく。
シワシワな体に赤いブラジャーがなんとも生々しい。
後半では松子!この恩知らずが!とつい言いたくなった。
個人的に松子は最後までマナの味方でいて欲しかったが、まあ現実はこんなものだろう。
所詮お金儲けのために利用されているのを松子自身がよく知っていたのだ。
事情聴取されるマナは
「みんな寂しいんだよ、正しいことだけが幸せじゃないでしょ」
と訴えるが、女性警察官には軽蔑と共に
「あんたは自分の寂しさを解消するために他人やお年寄りを利用しただけ」と突き放される。
そうなのかもしれない。
ティーガールになった女性高齢者も、買春した男性高齢者も、集められたスタッフも、誰もが利用されただけなのかもしれない。
物語全体に漂う物悲しさが、また邦画独特で好きだ。
高齢者役ではよく見る渡辺哲さんは、常連客として出演しているが、ラストの彼を見るとまた、これが犯罪であったのか、社会奉仕だったのか悩ましくなる。
このビジネス、ありかも…と観ていると思ってしまうはず。
家族と見ると老人のセックスは少し気まずいかなw
1人で観るのがおすすめです。



